
換気システムは単にファンの能力だけで選択することはできません。
換気の経路ごとに「圧力損失」を計算し、できるだけ圧力損失が低くなるように設計しなければなりません。
また、その圧力損失から適切なファンを選択し、必要な換気量が得られるように設計しなければなりません。
圧力損失は換気メーカー側で計算してくれる場合もあるようですが、計算自体はそれほど難しくはありません。
使用する給排気口のグリルや分岐など、設備によって風量による圧力損失が決まっていますので、メーカーが用意しているP-Qグラフ(圧力と通気量の関係グラフ)を使用して圧力損失を求めます。
ダクトの場合は長さと直径によって圧力損失が変わってきますので、長さ・直径と摩擦係数から計算して求めます。
これらを一つの経路について合計していけば、その経路の圧力損失となります。
計算した圧力損失の中で最大のものを使用し、その圧力損失と住宅に必要な換気量からファンを選択します。
一般的に販売されているほとんどの商品は、商品が完成したら必ずその品質をチェックしています。
しかし、住宅は一生の中で一番高い買い物でありながら、完成後のチェックはあまり行われていません。
昔は住宅の構造がシンプルだったため、寸法などの見える範囲をチェックすれば良かったのですが、近年では設備も複雑化し、住宅に求められるものを多様化していますので、目に見える部分だけでは不十分です。
そのため、施工後のチェックは非常に重要です。
ただし、残念ながら住宅の場合、完成品を壊してチェックすることはできませんので、チェックできる項目は限られてしまいます。